恋に落ちる程ではないレンタルサーバー mixhost のレビュー 実際に使ってみました!

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mixhost概要

レンタルサーバー業界の新興勢力、自由度激高なるも安定感は未知数。本当に恋に落ちるのか? というところです。理由は以下に。

  • まだ始まって1年ちょっとのサービスで安定感は未知数
  • 自由度はものすごく高いがcPanelの使い勝手が微妙
  • ウェブサーバーに新興のLiteSpeedを利用

個別の説明は以後していきますが、そんな感じのMixHost
今自分のブログはここで運用してます。→追記:DoSが酷くて逃げました。今は前に使っていたエックスサーバーのwpXクラウドに戻っています。

機能

ものすごい多機能です。PHPのバージョンが4.4以降ほとんど全部選べたり、バックアップも自動で取ってくれるしメールサーバーも使えるしとにかくレンタルサーバーとしての機能はてんこ盛りです。Rubyも使えるし、awstatsがデフォで入ってるしとにかく挙げていくとキリがない。さくらで不満な機能はほぼ全部ここで解消できると思います。

その弊害でコンパネはcPanelなんですが設定項目が多すぎてわけがわかりません。ファイルマネージャーが隠しファイルに対応していないので、いちいちFTPやSSHで繋いで.htaccessを編集しないといけないのがめんどくさいです。ここまで高機能なのになんでそれができないの…

あと、独自ドメインを追加するとなんか大量にサブドメインのバーチャルホストを作っちゃうので、ドメイン1個登録すると独自ドメインと初期ドメインのバーチャルホストが5個ぐらい登録されて普通にアクセスできるようになります。自分のサイトがいろんなURLでアクセスできちゃうので非常に気持ち悪い。

できればバーチャルホストの管理ぐらいこっちでやらしてほしいんだけどどうもそれができない仕様のようです。cPanelの仕様かな。ひとたび初期ドメインのリンクがGoogleとかに補足されるとものすごい厄介なことになるので、全ページ自分にcanonical向けるぐらいのことはやっといたほうがいいでしょう。論理的にリダイレクトかけるまではやらんで良いと思う。

最近はSSDをウリ文句にするレンタルサーバーが増えていますが、SSDは高価なため安いプランだと10GBとかの容量になっちゃいます。画像多めのサイトをやる人や、同時に簡易なファイルサーバーとして使いたい企業の方とかはちょっと難ありになりますね。

たしかに自分のPCをSSD化するとうはっ速すぎ!ウヒョー!ってなるけど、それアプリケーションの起動とかOSの起動のときなんですよね。レンタルサーバーってすでにOSもアプリも起動した状態で使うだけの用途になるので、ディスク容量を犠牲にしてまでSSDにする意味ってあんま無いと思います。

なので、SSDを目当てにした引っ越しや乗り換えは手間だけかかって満足度の低下につながると思うのでやめたほうがいいでしょう。wpXやmixhostが速いのはほぼ確実にSSDのせいでは無いと思います。

高速ついでのHTTP/2ですが、これも必須!ってわけではないと思います。HTTP/2の効果は1ページに細かい画像が死ぬほどあるサイトほど見えやすいので、例えばECサイトの一覧ページや地図サイトとか、そういうページのロードに効果を発揮します。逆に記事主体で画像数枚のブログの場合、HTTP/2の優位性はかなりなくなってきます。

もちろんあるに越したことはないのですが、HTTP/2がどうしても使いたいから高いサーバーへ移るとか、そういったことはあまり意味が無いかなと思う次第です。

SSLまわり

証明書持ち込み持ち出し自由でワイルドカードも使えます。無料SSLはcPanelが発行するコモドの証明書がインストールされます。SSLの自由度は間違いなくダントツに高いと思います。ただ、無料SSLの設定時間が24~72時間と異常に長い。もしかして手動でやってんのか?サイト引っ越しの際には注意が必要です。さくらみたいに持ち出しできるレンタルサーバーからの引っ越しであれば先に証明書が設定できるのでいいんですが、手元に証明書がない状態からの引っ越しは大変です。

サービス断無しでお引っ越しする場合は、あらかじめSSLBOXあたりでLet’s encryptを発行してmixhostに設定して引っ越すか、フォームなどが無いサイトなら一時的にhttpsをhttpにリダイレクトするようにして引っ越しを行い、mixhostでSSLが開通したらまた逆のリダイレクトを入れてhttpsで見れるようにするかですかね。

追記:どうやら24〜72時間はDNSの設定時間も含めているようで、Aレコードが向けられた状態なら1時間ぐらいで発行されました。

さすがに72時間サイト止めるのはしんどいです。さくらの無料SSL機能は設定速度が激速いので見習ってほしい…ちなみに、入れている証明書が切れる3日前にmixhostの無料SSLに入れ替わるそうなので、引っ越した後の更新は放置しとけばOKという仕様です。

また、cPanelのSSL設定画面が超難解です。何をどうやったらこのクソわかりづらいコンパネができるのか全く理解できません。まぁこれはmixhostのせいではないので仕方ないかと。SSLの実装はノーマルなので普通のmod_rewriteの書式でOKです。

パフォーマンス

最安プランを使っていますが、パフォーマンスはロリポップやさくらよりは良いけど、wpXほどでは無いかな…という印象。特に、特定時間というよりも、たまにパフォーマンスが悪くなっているような気がします。原因はちょっとわかりませんが、ネットワークかCPU的にちょっと無理してるのかな?

ちまたではmixhost激速い!というTwitter情報などを見かけますが、そんなに言うほど速くないと思います。wpXやエックスサーバーで満足してるなら引っ越す必要はないでしょう。

恋に落ちない理由

ただ、恋に落ちるほどかと言われると、正直cPanelが使いづらすぎて難しいです。大手他社と違いcPanelに依存しているため、cPanel由来の仕様制限や使いにくい部分が各所にあり、これらは改善しようがないことを考えると、バリバリ使うにはちょっと使いづらいかなと思いました。

また、cPanelというクセのある既製品を使うということはコントロールパネルを自社開発する余力がないともとれます。他機能へ注力するのはいいのですが、cPanelベースでは初心者層へのアプローチは難しいためユーザーが増えず、結果的に設備投資ができなくて低速化していくという可能性もあります。

一部レビューに、管理画面が使いやすい!と書かれているものがありますが、ほんとお前マジでcPanel使い倒して書いてんのかと思います。断言できますけどcPanelは非常に使いづらいです。こんなのエックスサーバーはじめロリポップやさくらのオリジナル管理画面のほうが100倍マシです。

cPanelのよくないところは良かれと思って自動設定される項目が結構多く、ユーザーが気づかないうちに知らないドメインでアクセスできちゃうみたいな罠が勝手に発生しちゃうところです。SSLもドメイン設定すると勝手に追加されるため、意図せずhttpsが疎通しちゃいます。こういうのは初心者が多いレンタルサーバーにおいて、ほんとよくない仕様だと思います。わかってる人にはいいんですけどね…

おすすめ?

機能的には無料SSLの設定時間とファイルマネージャーの機能不足以外は特に問題ないです。バックアップもあるしコンパネも情報過多なぐらい多機能。分かる人向けって感じですかね。Paypal払いにも対応してて好感度高いです。

あまりコンパネを頻繁に操作せずに、趣味の低負荷なサイトを何個も入れるって言う用途にはすごい向いていると思いますが、仕事でお客さんのサイトをホストするには色々と使い勝手や将来への不安といったネガティブな部分が多いです。なので用法が合えば最適なレンタルサーバーではないかと思います。あとはできたばっかりのサービスなのでその点がちょっと不安。今後ユーザーの増加に合わせてちゃんとスケールしていけるのかというのが非常に未知数です。電話サポートもなくメールだけなので本当に自己解決できる人向けでしょう。

ということでちょっとおすすめしづらいけど面白いサービスというのが今のmixhostの立ち位置かと思いました。スピードと快適さに夢を見てはいけません。共用サーバーはバランスが大切です。現状、スピードと安定性を求めるならエックスサーバーではないかと思います。

DDoSについて追記

先日mixhostの一部サーバーで大規模なDDoS攻撃を受けた影響によりサービスが24時間近く停止する障害がありました。基本的にDDoS攻撃はホスティング事業者の責任ではないので直接mixhostが悪いわけではないのですが、アダルトOKやドメイン無制限というあたりでDDoSを食らいそうなドメインが集まっているとか、そもそもまだサーバーの数が少なくリスクが分散しきれてないというのがあるかもしれません。

基本的に、DDoSを食らうとIPアドレス一つが使えなくなります。mixhostのような共用サーバーは一つのIPを複数人で共用しているため、そのIPに入っている人全員のサイトが見れなくなります。mixhostはまだ若いサービスで、割りとアクティブなサイトが多いと思われるためDDoS被害を受けやすくなっているのではないかと考えられます。

ユーザーができるDDoS対策としては幾つか考えられます。

  • 逃げ場を用意しておく
    →例えばBackWPupプラグインとかで日次バックアップをDropboxとか外部(これが味噌)に保存しておいて、何かあったら別サーバーへ避難する。
  • IPアドレス専有のレンタルサーバーを借りる。
    →自分がDDoSを喰らわない限り安泰です。ただし高い。
  • IPアドレスを専有できるVPSなどでブログをやる
    →さくらのVPSなどレンタルサーバー価格で借りられるVPSも多いですが、サーバー管理の手間が発生します。

サーバーがDDoSを食らうとコントロールパネルなどにアクセスできなくなる可能性があるので、サーバー内にバックアップがあっても復旧できません。なので、外部にバックアップしておいてそこから新しいサーバーにファイルとデータベースを復旧し、DNSを修正して別のレンタルサーバーにサイトを立ち上げるのが王道かと思います。なので、常に2つ以上レンタルサーバーを借りておく必要がありますが、運営サイトが多すぎると移すだけで手間なので、サイトが10個を超える人は現実的ではないでしょう。

別レンサバへの移動も、慣れていると1サイト5分ぐらいで復旧処理ができるのですが、慣れていないとphpMyAdminの操作で手間取ったりそもそもTTLが3600だったりしてDNSの切り替えがうまく行かず時間がかかるものです。ちなみに自分はVPSも借りているので今回の障害はそっちにデータ避難して事なきを得ました。普段からVPSで運用しろって話ですがそこは色々使ってみたいので。

となると、サーバー管理が面倒な人は高いお金を払ってIPアドレスを専有できるレンタルサーバーを借りるのがいいでしょう。大手だとさくらのレンタルサーバ ビジネスプロやKAGOYAのマネージドクラウドなどでしょうか。月3,000円~5,000円とちょっと高価です。IPアドレスは高価なのです。

共用サーバーは安いなりにこういった被害を受ける可能性があるので、普段から準備しておいても損は無いと思います。初期費用がかからないってのはいいけど、初期費用がかかるなりにいいこともあるんです。






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