LINE疲れとmixi疲れ。SNS疲れに未来はあるのか

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「LINE疲れ」に陥る学生たち(上) 「返信は義務」80% 既読機能が苦痛に (1/4ページ) – SankeiBiz(サンケイビズ)

学生記事ってことで割り引いて見てもLINEの既読機能が気を遣うので無い方がいいって声、よく聞きますよね。あれこれって、mixi疲れとか言われてた時と似てないかな?とおもったのでちょっと考えてみました。

懐かしのmixi疲れ
2006年ぐらいに言われてたmixi疲れ。日記にレスが付かないと気になるとか、足あとがついてるのにコメントが付かないのが気になるとかいうアレです。そもそも周りがそんなん言って騒ぐからmixiが気にし始めて足あと機能改悪連発道へハマったんじゃないかと…

LINE疲れは似てるもの?
LINEの疲れ方はmixiとよく似ていて、既読になったのに相手から反応が無いことへのストレスということで、「足あと」「既読」という自分の投稿が読まれたかどうかのステータス表示によってこの引き起こされているわけなので、症状はよく似てます。というよりもSNS疲れってのがそういうものなんですね。きっと。

メッセージングアプリのE-mailと違うところ
もともと、インターネット上のコミュニケーションはE-mailが一般的でした。これは携帯でも一緒。でもE-mailっていうのは読まれたか読まれてないかわからないもの(開封確認とかあるけどアプリ依存)。ここへ割って入ってくるのがSkypeのようなメッセージングアプリです。グループチャットやビデオ通話、ステータス表示といったE-mailにない機能を提供してくれます。特に仲間内でのコミュニケーションはメールではなくてこういったグループチャット機能のあるもののほうが便利なことが多いので、LINEやTwitter、Facebookが最近はよく使われるわけです。Twitterはグループコミュニケーションツールではないだろって話ですがそういった形で利用されていることが多いのは昨今の炎上事件でも見て取れます。

両立し得ない、利便性とSNS疲れ
結局、コミュニケーションに特化していくと既読機能というのは非常に便利な機能です。Skypeの「○○がメッセージを入力しています…」も同じ。あんなのいらんだろと個人的には思いますが確かに便利ですよね。ただ、これは反面、「既読付いたのに返事がない…」とか「いつまで入力してんだろ…」みたいな”余計な心配”を生み出すわけです。開発する側としては、これあったら便利だよね!という機能を追加していくのと、ある程度リテラシーの高い人はそこまでコミュニケーションに依存しないのでわかんないんですよ、依存する人の気持が。だから便利な機能がどんどん追加される。利用者はどんどん疲れていく。便利さを追求していくと、究極的には相手のステータスをほとんどリアルタイムに伝えることになる気がします。今メッセージ開きました!今返事入力してます!今近所の駅に着きました!今この人のメッセージを読んでます!どれも技術的には簡単に実現できることばかりです。そして気にする人は様々なことを気にしないといけなくなるわけです。

スマートフォンが加速させるリアルタイムコミュニケーション
さらに酷いことに、スマホの普及でネットにリアルタイムで繋がっている人が増えています。Skypeや懐かしのICQなんかはオンラインステータス(取り込み中とか)を表示する機能がありましたが、LINEにはありません。これはLINEがスマートフォンで動くからということもあるんじゃないかと思います。スマホは常にオンラインですから。この結果、常にオンライン=返信が期待できる状態という認識が、特に若い人の間では広まっているのではないでしょうか。恐ろしいことです。普通に働いてる人なら、メールの返事なんてその人次第で見たかどうかもわかんないっていうのが当たり前であり、かつそれぐらいの方が自分にとっても良いってわかってますしね。でも子供の頃から携帯電話が手元にあって絶えずリアルタイムに近いコミュニケーションをしてきた若い世代にとっては、そういったある種の諦めの感覚が欠如しているのかもしれません。

まとめになってるようななってないような
色々考えてみましたが、Web業界特有の機能追加し続けないと死ぬ病の弊害で、今後もLINEには色々なコミュニケーション機能が追加されていき、それに伴ってついていけなくなる人の数はどんどん増えていくものと考えられます。そうなると、またシンプルなツールが出てきた時にそれが爆発的に普及する可能性はあります。mixi→Twitterみたいな感じですかね。コミュニケーションが複雑になると面倒なんですよ。だからあんまり投稿しなくなる。友達が投稿しなくなると自分も見なくなってその連鎖で廃れる。

ところが、mixiなんかのSNSと違ってLINEの特長は、メッセージングアプリなので要はOutlookみたいにメールが来たら立ち上げないといけないわけです。コミュニケーションの総量が変化しない場合、キャリアメールからLINEへ移行したように、何か移行する先があってこそのLINEの終焉なわけです。メッセージングの老舗、SkypeがSNSブームの中延々と生き残っているところを見ると、LINEも長く生き残る可能性は高いサービスと言えるかもしれません。ただし、Skypeが生き残れているのはメッセージングツールとして無駄な機能をじゃんじゃん追加しなかったりと自分の立ち位置を広げすぎていないところにもよるはず。

SNS疲れの果てには、新たなツールを見つけるけどまた別の疲れ方(のようにみえて本質的には同じ疲れ)をするというサイクルが待っていると考えて良いでしょう。それはポケベルの頃から本質的には変わっていないのかもしれません。返信を求めて何度もアプリを開き、ふぁぼられることを求めてツイートをパクり、いいね!を求めて悪ふざけな画像を投稿する。SNSというコミュニケーションの行く末に明るいものが見える気はしないのですが、我々提供側の人間は、ITでこんなに便利になった!世界は変わった!というばかりではなく、ストレスをかけないコミュニケーションの取り方という視点でサービスを考えていかなければいけないのかもしれません。

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